さっそくDSPCBを使ってみましょう!
すぐに回路図を書きたいという気持ちを抑え、
下記のポイントについて解説したいと思います。
最初にやること
①新規ファイル立ち上げ
②ライブラリの設定
③部品の配置方法
④図枠の設定
DesignSparkPCBの新規ファイル立ち上げ
メニューバーの「File」→「New」を選択
「project」を選択します。
任意の保存場所を選び、プロジェクト名称を入力します。
日本語にも対応していますが、極力避けた方が無難かもしれません。
プロジェクトが出来たので、今度は新規で回路図を立ち上げます。
先程同様に「File」→「New」を選択。
下記画面で「Schematic Design」→「OK」を選択して、次の画面で回路図名を入力します。
新規プロジェクトを立ち上げたら、まずは保存しましょう。
どんなCADでも、たとえ無料でないCADであっても、突然PCが落ちることはよくあります。
デザインスパークを使用する時も小まめに保存するクセを付けておいた方がいいですね。
保存は「File」→「Save」を選択します。
DesignSparkのライブラリ設定
どんなCADを使うにしても、一番大切なのがライブラリの使い方です。
ライブラリをいかに上手に使いこなすかどうかで、CADの扱い易さが変わってきますからね。
ここではまず、よく使うライブラリの適用方法を紹介します。
メニューバーの「File」→「Libraries...」を選択。
「Library Manager」が開くので、「Folders」タブをクリック。
「Library」フォルダを選択して「Folder Enabled」にチェックを入れます。
(初めて起動した方はおそらくチェックが外れています)
「Up」ボタンを押して一番上に移動します。
(よく使うフォルダなので、一番上に移動することで使い易くします。)
DesignSparkの部品の配置方法
DSPCBには最初から多くの部品が登録されています。
RSコンポーネンツで購入できる部品の多くは利用できるかと思います。
登録されている部品を使えば間違いも少なくなるので、積極的に活用していきましょう。
部品の配置方法には2種類ありますので、それぞれ解説していきます。
部品の配置方法 その1
部品選択方法の1つ目では回路図画面の右側にあるウィンドウ(インタラクションバー)を使用します。
何かの操作でたまに消えてしまうことがありますが、インタラクションバーの復活は簡単です。
復活させたい時は「F9」ボタンを押しましょう!
一番右下の「Add component」タブを選択。
画面上部のプルダウンメニューから「All Libraries」を選択。
そしてここでは例として抵抗「resistor」を選択します。
「resistor」を選択すると様々な種類の部品が出てきます。
回路図上のシンボルとパッド形状も同時に確認することができますね。
定数毎に分かれているので非常に多くの部品が出てきますが、定数は後から回路図上でも簡単に修正できますので、最低限リード部品と表面実装部品、そして表面実装部品ならパッドサイズはしっかりと選んで選択しておきましょう。パッドサイズは赤丸部分に「Package Name」として表示されています。
配置したい部品をダブルクリックすると回路図上に部品を配置することができます。
ちなみに抵抗のシンボルが通常ギザギザな絵を思い浮かべるかと思いますが、DSPCBでは四角形状になっています。これは決して怠けて簡略化しているわけではなく、新しいJISの表記では四角形状になっているので、新JISに対応しているということになります。
個人的にはギザギザのシンボルの方が馴染みが合っていいのですが・・・
部品の配置方法 その2
部品配置の2つ目の方法を紹介します。どちらでもやり易い方法を選んで貰えればいいと思います。
メニューバーの「Add」→「Component...」を選択。
「Library」のプルダウンメニューから「All Libraries」を選択し、その中の「resistor」を選択。先程のその1のやり方と同じですね。
ここでも先程同様に様々な種類の抵抗の中から、必要な部品を選択します。
最後に右上の「Add」をクリックすると回路図上に部品を配置できます。
「その2」のやり方の方が分かり易いかと思いますが、慣れてきたら「その1」の方が時間短縮できるかと思います。
DesignSparkの図枠の設定方法
図枠の設定は部品配置と同様のやり方で行いますが、その2のやり方が簡単です。
「Add Component」画面を開いて、「All Libraries」を選択。
「Component」の入力欄に「A」と入力すると、A1~A4の図枠が出てきます。
好きなサイズを選らんで「Add」ボタンをクリックすると図枠を配置することができます。