一通り回路図で使用する部品の作成が完成したら、いよいよ回路図の作成ですね。
ここでは「部品配置のコツ」「パラメータの変更方法」「配線方法」「NET名の設定」について解説しています。
部品配置
まずは回路図で使用する部品を配置していきましょう。
部品の配置方法は下記を参照してください。2種類ありますが、どちらでもやり易い方法でOKです。
-
-
DesignSparkPCBの使い方 ~準備編~
さっそくDSPCBを使ってみましょう! すぐに回路図を書きたいという気持ちを抑え、 下記のポイントについて解説したいと思います。 最初にやること ①新規ファイル立ち上げ ②ライブラリの設定 ③部品の配 ...
続きを見る
ある程度回路図を思い浮かべて部品を配置しておくと、配線がしやすくなりますし、見た目がスッキリします。
見やすい回路図は間違いも少なくなるので、誰が見ても見やすい回路図を常に心掛けたいところですが、なかなか難しいんですよね。
部品配置のコツ1 画面表示
部品配置の際はなるべく最大サイズで表示しながら配置しましょう。
画面表示でよく使う操作
・マウスのスクロールで「ズームイン」「ズームアウト」
・スクロールボタンを押して回路図をつまんで移動
・「A」ボタンで回路全体表示
部品配置のコツ2 部品の移動
部品の移動は記号枠をドラッグするようにしましょう。(文字をドラッグしない)
※前項でも説明しましたが、最大表示にしておかないと部品を動かすつもりが文字を移動してしまったりというミスに繋がってしまいます。
部品移動の際に良く使う操作
・「R」ボタンで回転
・「F」ボタンで反転(Flip)
部品配置のコツ3 パラメータ設定
抵抗やコンデンサはコピーして配置していきますが、定数の変更が必要になります。
定数の変更は下記の順で行います
「回路図記号をダブルクリック」
「Values」タブをクリック
「Value」をダブルクリック
定数入力
配線の方法
配線は画面左のツールバー「Add Schematic Connection」をクリックしてから行います。
配線したい端子からドラッグして線を引きます。
私が今まで使ってきたCADだと、引きたい箇所でクリックするだけで配線が伸びていくのが一般的でしたが、デザインスパークではドラッグして配線を引きます。
最初は戸惑いましたが、すぐに慣れました。
また、配線途中で「W」ボタンを押すと配線の曲げ方を調整できますよ。
45度の斜めの配線や回路図ではあまり使わないかもしれませんが、Rの付いた曲線を描くこともできます。
配線を終了したい時は、終了したい箇所で右クリックして「Finish Here」を選択します。
Net名の設定および表示と確認
Net名は設定したい配線を右クリック→「Change Net」で設定できます。
設定してもNet名が表示されない場合は配線を右クリック→「Display Net Name」を選択すると表示されます。
好みで構いませんが、私の場合はNet名を入力する際は「矢印」のシンボルを使用しています。
このシンボルは「TO{Schema}」という名称になります。
部品選択の際に「All Libraries」を選択しても表示されない場合はライブラリフォルダの設定を見直してください。
-
-
DesignSparkPCBの使い方 ~準備編~
さっそくDSPCBを使ってみましょう! すぐに回路図を書きたいという気持ちを抑え、 下記のポイントについて解説したいと思います。 最初にやること ①新規ファイル立ち上げ ②ライブラリの設定 ③部品の配 ...
続きを見る
Net名を入力したら必ず繋がっているかを確認しましょう。
確認したい配線を右クリック→「Highlight Net」を選択すると、同じNet名の配線が同色になり、回路図上でしっかり繋がっていることが確認できます。
完成図
完成するとこのような感じになります。
ライブラリを整備して自分の使う部品を作成しておけば、回路図自体は線を引くだけなので簡単ですね。
慣れてくればサクサクと配線できるようになるかと思います。