一昔前はCADといえば高額なソフトウェアで、1ライセンスで何十万、何百万というのが当たり前でした。
しかし、嬉しいことに最近では無料で使えるCADが増えてきましたね。
その中でも工業部品のオンライン商社「アールエスコンポーネンツ」が提供するDesignSparkシリーズは、PCB設計から筺体設計までを無料で使えるので大変便利です!基板と筺体データを連携して設計できるので、非常に使い勝手がいいんですよね。
ここではDesaignSparkシリーズの基板設計CAD、3DCADについて紹介したいと思います。
DesignSparkPCB ~無料で使える基板設計CAD~
まずは基板設計CADの紹介です。
略称は「DSPCB」です。
完全フリーで多機能な基板設計ツールで、基板を3D表示して360度確認することもできます。
様々な基板加工機にも対応しているので、製造の際は国内で有名なP板ドットコムはもちろんのこと、海外の基板メーカーへの依頼も可能です。
DSPCBの特徴
商用利用も無料
基板サイズは1m×1m、多層基板にも対応
回路チェック(DRC)・自動配置・自動配線が可能
Gerber Fileの出力
様々な基板製造メーカーのフォーマットに対応
3D CAD Modelの出力
メカCADの設計に使用可能
部品表(BOM)の作成
回路図上からデータシートを開いたり、部品の価格や在庫状況を確認が可能
シミュレーション
LTSPICE等を使って回路シミュレーションが可能
DesignSparkMechanical ~無料で使える3DCAD~
3DCADは主に自動車や航空機の設計に使われるハイエンドタイプと家電や一般OA機器の筺体設計に使われるミッドレンジタイプに分かれます。
ミッドレンジタイプには「Solid Works」や「Auto CAD Inventor」「SpaceClaim」などがありますが、「Design Spark (DS) Mechanical」はそれらの3DCADと同レベルのものになります。
商用利用も無料ですし機能も充実していますが、あくまで試作等の利用を想定している為、量産設計には用いない方がいいでしょう。
もちろん試作や個人的に利用する分には機能的にまったく問題無いですよ。
DSMechanicalの特徴
簡単な3次元CADで、3Dプリンタにも対応
ダイレクトモデリング方式(ノンフィーチャー)
軽快な動作なので、一般的なオフィス用PCでも使用可能
CAD・図面・機械設計の初心者向け